2011年3月27日日曜日

ジェレミーベンサム先生のミイラ(自己標本・オートアイコン)

死者はどのような形で 人の役に立つ事が出来るのか。1つは解剖学の研究のために遺体を使わせることだ。しかし偉大な哲学者の場合は、未来の思想家を刺激するためにその肉体を保存するほうがよい」

徹底的な功利主義を唱えたベンサム先生
1832年に85歳で亡くなりますが、遺体に防腐処理を施してロンドン大学のガラスケースに飾られております。

・臓器は医学発展のために検体された
・頭部はミイラ化に失敗して代わりにロウの顔が付けられている
・本物の頭部は足元の皿の上に飾られていた。(グロテスク)
・本物の頭部は 学生の悪戯でたびたび盗まれ、フットボールの練習に使われたり、誘拐され身代金を要求されたりした
・本物の頭部は現在、違う場所に厳重に保管されているらしい
・大学の評議会にはベンサムの体が運ばれ、会議に参加。議事録には「ベンサム先生は出席したが投票せず」と記録される

死んでからも自分の哲学を通し続けたベンサム先生。素敵です。
最大多数の最大幸福。私は反対の立場ですけど。

1 件のコメント:

  1. 高校の世界史でベンサムの功利主義習いました。
    調べると、彼は当時オックスフォードなど一部の富裕層しか行けなかった大学を中間層にも門戸を広げたいとの思いでロンドン大学の開学に関わったそうですね。その理念には私も共鳴します。
    自分の遺体をミイラにして展示してくれという遺言は、まあ凡人の考え及ばざるところでしょうか。
    「最大多数の最大幸福」・・ベンサムの代名詞的に有名な言葉ですね。思うに、考え方が百人百様の世界で国や社会の方向性を決める際の基準としては、かなりいい考え方ではと、私などは考えてます。ただ、多数決が必ず正しいわけではなく、時の権力者の恣意によって誤った考えに洗脳される人が増えると、とんでもない方向へ行ってしまうので何を持って幸福とするかは十分吟味しなければなりませんが。
    (そういう例は、昔のギリシャの衆愚政治から現代まで枚挙に暇がありません。)
    スレ主様は、最大多数・・・には反対とのことですが、どういう社会制度がベストとお考えか、お聞かせくださるとありがたいです。

    返信削除